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加害者心理 私の体験(4)私がZちゃんに裁きを下した理由

私がZちゃんに裁きを下した理由

それは「Yちゃんに認められたかったから」だ

正直なことを言えば
私はZちゃんのこともQちゃんのことも
あまり嫌いではなかった

むしろ私は
ZちゃんやQちゃんと休み時間や休日に一緒に遊ぶくらい仲良しだった

ではなぜ
私はZちゃんを駅に置いてきぼりにする計画を立て実行してしまったのだろうか

それは
当時の私の価値観が大きく影響している

どういうことかというと

当時、私はYちゃんと一番仲がよかった

周りの子と比べて群を抜いて頭が切れ、なおかつ面白くて、心の深い部分で分かり合える話ができるYちゃんと過ごすことは
当時の私にとって最高に楽しい時間だった

Yちゃんと一緒なら
私はなんでもできるような気がしていた

当時の私にとっては
Yちゃんは最高に偉い人物だった

そして
そのYちゃんと一緒にいるときは
私は自分がこの世の中で
相当な重要人物になれた気がして
最高に気分がよかった

だから
気がつくと私の中では
Yちゃんが嫌いなQちゃんは
私よりずっと格下の人間になり
そのQでさえ嫌うZは
もはや人間の部類に入らないくらい格下の存在になっていった

だから
Y様が「Zのこういうところが嫌い」と言えば
Zに対して「こういうところ」を直すように働きかけることは
私にとっては正義だった

こうして私は
最高に偉い人物であるYちゃんが「嫌っている」という理由で
Zちゃんに裁きを下した

このときの私にとっては
最も偉い人物である「Yちゃん」に気に入られることであれば
全てが「正義」だった

たとえ
「Yちゃん」以下の「誰か」が傷つこうとも
「Yちゃん」が喜ぶのであれば
当時の私にとっては
それは計画を立てて仲間を募って実行するほどの価値がある事だった

By 茶子くん