【秘密結社】izimedarake

いじめに関する記事を書いています

アピール対策

「ねぇ、聞いて。あの人が私に○○してくれなかったの」

街を歩いていると
ある女の子が誰かに対しての不満を言っている声が聞こえてきた

その子はまるで
自分が誰かになにかをしてもらうことは当たり前とでもいうかのように
自分に尽くしてくれない周囲への不満を大きな声で話していた

私はその女の子の様子を見ながら
羨ましいと感じると同時に
「この人は本当に幸せなのだろうか」
と疑問を感じてしまった

なぜなら私は
彼女のような自信を持っていないけれど
彼女のような周囲への不満も持っていなかったからだ

まず羨ましいと感じてしまったのは
その子の自分への圧倒的な自信

私は彼女の台詞を聞いた瞬間
彼女の自分自身への絶対的な自信をとても羨ましく感じた
私にはその自信がなかったからだ

私のこれまでの人生は
周囲から何かをしてもらうどころか
集団から自分の存在を否定され
ゴミや害虫のように嫌われ続けてきたことの方が多い
私はそのような環境にいたため
周囲の人々が自分に尽くしてくれることが当たり前である程自分に価値があるということを信じるこが全くできない

だから
その子の絶対的なまでの自分への自信が
私にはとても眩しく
羨ましいと感じてしまった

ただその一方で
私は周囲の人がなにかをしてくれるのが当たり前という価値観がないからこそ
彼女のような周囲への不満も持っていない

どちらかといえば
周囲の人々に対して「自分はなにができるのだろう」と考えることが多いし
ときどき誰かの役に立てたときは心からの喜びを感じる

私には
自分への揺るぎない自信はないけれど
ささやかな幸せが日常にたくさんある

このことに
その女の子の一言で
私は気づくことができた

私は大切なことを気づかせてくれたその子に感謝している

そして最後に
今回の本論である「アピール対策」として

では、その女の子は
私のことをどう思っているのだろう

ということについて勝手に考えたい

多分、あの女の子は
私のことをただの通りすがりとしか思っていないだろうし

もしも私が
こんなことを考えているとこの持論伝えたら

恐らく共感してもらえないだろうし

もしかしたら

周囲から嫌われ続けてきたかわいそうな人と思われるかもしれない

いままでの私は
きっとそんな風に思われてしまうんだろうなと勝手に想像し

今回の女の子のような台詞を街中で耳にする度に傷ついていた

でも、いまは
別にそれでもいいのではないかと思えるようになってきた

この世の全てのことには
今回のように良い面と悪い面が両方ある

だから
リア充アピール」は「不幸アピール」でもあるし
逆に
「災難アピール」は「幸せアピール」でもある

だから
誰かの「リア充アピール」を耳にしたからといって
勝手に自分を惨めにしていくのは
もうやめる

私にだって
誇れることはいっぱいあるのだから

By 茶子くん