【秘密結社】izimedarake

いじめに関する記事を書いています

ドッヂボール大嫌い

「ドッヂボール」

誰もが
一度は学校の体育の授業でやったことはあるだろうスポーツ。

2チームに分かれ
ボールを相手チームの人に当てていき、当たった人からコートを抜けていく
そして最終的に残った人数で勝ち負けを決めるゲームだ。


実は私は
この「ドッヂボール」というスポーツが好きじゃなかった。

なぜなら
運動音痴な私にとって、このスポーツは
強い者が弱い者をいじめることが許されたデスゲームのようなものだったからだ。

「ボールを人に当てる」という
普段は禁止されているハズの行為が、このスポーツになると解禁される。

それが
いじめっ子たちにとってどれだけ楽しい時間で
いじめられっ子たちにとってどれだけ恐ろしい時間になるか、あなたは理解しているだろうか?


一つ理不尽な例を上げると

私の小学校時代
長い休み時間を利用して
クラスみんなでスポーツやゲームをする「レク」という習慣があった。

そしてその日にどんなスポーツで
どんな組分けになるかは「レク係」の人が決めることになっていた

すると、ある日、この「レク係」の人が
「面白そうだから」という理由で、とんでもないドッヂボールを提案しだしたのだ。

それは
クラス内の比較的「弱そうな子」だけで構成されたチームと
「強そうな子」だけで構成されたチームで戦ってもらうという
圧倒的戦力差のあるドッヂボールだった。

しかも
私のクラスは運動神経がいい人のほうが多いため
15人以上もいる「強いチーム」に対し
「弱いチーム」は10人もいない少人数となってしまった。

もちろん
その少人数の中に私も含まれている。


試合の結果はどうなったかというと

考えるまでもなく
私たち「弱いチーム」は瞬殺だった。

圧倒的戦力差に
私は「悔しい」という感情は抱かなかったのだが

代わりに
「強いチーム」と
このふざけたドッヂボールを提案したレク係の人に対する怒りが込み上げてきた。


たかがゲームでなにムキになってんだ!
と思うかもしれない。

しかし
私が怒りを覚えたのは「試合に負けた」からではなく
このふざけたドッヂボールに誰も講義を出さなかったことだ。

それどころか
「強いチーム」のほとんどは
このドッヂボールを大いに賛成していたのだ。

つまり
レク係の人を筆頭に「強いチーム」は
「正々堂々の試合」ではなく「弱い者いじめ」ができるこのドッヂボールを楽しんでいたのだと私は思う。


このように
「ドッヂボール」というスポーツは

みんなを楽しませるためのゲームだけでなく

「弱い者いじめ」をごく自然に行うことができる
いじめっ子を引き立てるゲームでもあるのだ。


スポーツやゲームは
みんなを楽しませるためであって
決して「弱い者いじめ」をするためにあるんじゃない
と私は思っている。

そして
今回の記事を通して
「ドッヂボール」が「いじめ」の材料になってしまうこと
を少しでもみんなに気づいてもらいたいと私は願っている。


by ごき