【秘密結社】izimedarake

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いじめの後遺症(6)褒められると全力で否定

「かわいいね」
「頭いいんだね」
「さすがだね」

あなたは褒められたとき
どんな反応をしますか

いじめの後遺症が続いていた頃の私は
褒められた瞬間に
「いえ、そんなことないです」と
下を向きながらきっぱりと否定していました

それだけでなく
「そんなことないよ。茶子くんは」と相手の方がさらに褒めようとしてきた際は
「本当にいいんです。私そういうのダメなんです。やめてください」
と私は褒められることを全力で回避していました

そうしないと
当時の私は精神的ななにかを保つことができませんでした

褒めらると反射的に
その倍以上の
耳に入れたくない台詞が
聞こえてくるような錯覚に
私は陥ってしまうからです

「かわいいね」
と言われれば
「はあ、どこが」
「ありえない」
「かわい子ぶっててマジキモイ」
という囁きが瞬時に聞こえてきます

「頭いいんだね」
と言われると
「なんで」
「だからなに」
「ってか勉強だけできても意味なくない」
と勉強の実力とそれ以外の自分の両方を否定される言葉が耳に入ってきます

「さすがだね」
と言われると
「チッ」
「アイツが」
「調子乗ってんな」
と私の行動全てが否定されたかのような気分になる言葉が聞こえてきます

私にとって「褒め言葉」は
私への攻撃が始まるスイッチや兆候でしかありませんでした
だから
私は褒められることが大嫌いでした


いまの私はこの後遺症を完全に克服しているので
褒められることは大好きですが

当時の私は
できることなら
私のことは褒めないでほしい
と心の底から思っていました

だからもし
あなたの周りに褒められることが苦手な方がいたら
たとえ心からの賞賛を送りたいときであっても
褒めることを拒否されたら
直ちにやめてあげてください

褒められるのが苦手な方は
褒められれば褒められるほど
それにうまく対応できない自分を責めてしまうことがあるからです

またできることなら
「褒めることを拒否する方」の心に寄り添うことをしてあげてほしいです

「なぜ褒められるのが嫌なのか」を聞いてあげるけでも
安心する方はたくさんいると思います
誤解されるよりは、後遺症のことを説明して、理解してもらえる方が楽だからです

そして
もしあなたに余裕があるなら
あなたの褒め言葉が
相手への攻撃の合図や予兆でないことを
教えてあげて欲しいです

あなたのそうした積み重ねが相手の後遺症を和らげることに繋がっていきます

どんなに拒否されても根気よく続けることが大切です

いつかきっと
あなたの褒め言葉が
相手の心に届くことを私も願っています

By 茶子くん