【秘密結社】izimedarake

いじめに関する記事を書いています

自分を守りたくて生み出した悲劇

こんにちは。
人との関わりにおいて
いじめられっ子ばかりを担当してきたごきです。

実は私は
いじめられた経験だけでなく、
いじめの傍観者も経験しています。

今回は私が
目の前のいじめに何もできなかったという失敗談について話します。


私には保育園のころから
仲の良かったY君という男の子がいました。

私は保育園のころから人見知りが激しく
みんなの輪に入れませんでした。

目の前で楽しく遊んでるみんなを
部屋の隅っこに座って羨ましそうに見てることが私の日常でした。

その保育園には
私の他にもう一人、
みんなに溶け込めない子がいました。

それがY君です。

Y君は発達に少し障害があり、
他人とのコミュニケーションも上手くとれない子でした。

しかしその一方で
人の嫌がることは絶対にしない
誰よりも優しい子でした。
私が保育園で唯一仲良くなれたのも彼でした。

そんな私とY君を見てみんなは
「ラブラブ〜!」
とひやかすこともありましたが
当時の私は気にしていませんでした。

しかし
小学校に上がり、学年が進むにつれ
異性を意識し始める年頃になり、
そのひやかしがしだいに恥ずかしくなってしまいました。

私はみんなにひやかされるのが怖くなり
Y君と距離を置くようになってしまいました。


それから数日経ち
事件が起こりました。

クラスの乱暴な男子が
グループでY君をいじめはじめました。

クラス内でも結構目立ついじめでしたが
いじめの主犯の男子は体も大きく力も強いので
誰もY君を庇おうとしませんでした。

その「誰も」の中には
私も含まれています。

いじめられた経験のある私は
いじめられる痛みを誰よりも知っていたハズなのに、
「やめなよ!」の一言すら言えませんでした。

なぜかというと
私は体も小さくて、力も弱かったので
男子たちにかなうハズがなかったからです。



…というのはただの言い訳で、
本当は
Y君を助けて、またみんなに
「Y君のことが好きなんだ!」
とひやかされるのが怖かったからです。

今思うと
本当に馬鹿みたいな理由だなと思います。

ひやかされてもいいから
一言でもY君のいじめに
「やめなよ!」
と言ってあげた方が、
Y君もずっと救われたハズです…。

私は自分を守ることを優先に考えた結果、
ひやかされることよりも100億倍恥ずかしい自分を作ってしまいました。

Y君にはいくら謝っても償いきれないかもしれません。

だから
せめてもの罪滅ぼしとして、みんなにメッセージを送ります。

みんなは
目の前のいじめを知らんぷりしてませんか?

もし知らんぷりしていたらまず最初にこう考えて欲しいです。

「いじめられっ子を庇って一時の痛みを味わうか、
庇わないで一生の罪悪感に捕われるか…。」

みんなには
私のような後者にはなってほしくありません。

最もいじめを止められる立場にあるのは傍観者なのです。

どうか、
いじめられっ子の叫びの手を
握ってあげて下さい。