血液型差別

私が小学生の頃クラス内で「血液型診断」というものが流行っていた。
「血液型診断」とは、それ専用の本を元に、性格や仕草で友達の血液型を当てたり
自分の性格が、その本に書いてある血液型の特徴と一致しているかを見比べながら楽しむという
いわば占い感覚で楽しむ遊びだ。

私たち人間は「A型」「B型」「AB型」「O型」と、4つの血液型で分類され
主にA型はしっかり者、B型はマイペース、AB型は天才、O型は純粋、といった印象がつけられることが私の経験上では多かった。

実はこの血液型診断、占いなどの遊び程度で済めばよいのだが
最近では小学生だけでなく、大人までこの血液型診断にこだわっている方を多く見かけるのだが
私にとっては、これがとても笑えない楽しみ方なのである。

なぜかというと、小学生の頃は、血液型診断の結果を見てワイワイ楽しむだけだったのに対し
大人の血液型診断は、ある特定の血液型について、性格上の欠点を言うこと、つまり悪口を言うことが目的だからだ。

例を挙げると、少しネットで血液型の名前を検索しただけで
「◯型は性格悪い」
「◯型にろくな奴はいない」
「◯型は全滅しろ！」
などという、その血液型の存在自体を否定するような内容の書き込みがたくさん出てきた事例がある。

これは私の勝手な推測だが
みんな自分の経験を元に、過去に嫌な思いをさせられた人の血液型の悪口を、腹いせに書いてるだけなのではないかと思う。

しかし、例え上記のような理由であったとしても
その血液型の人全員を悪者と決めつけ、ネットなどで叩くのは差別であり、いじめではないかと私は思う。

書いてる側はとても気持ちがいいのかもしれないが
もし、その悪口のターゲットとなった血液型と、同じ血液型の人が、その書き込みを見たらどう感じるか、考えたことはあるだろうか？

私だったら、自分の血液型の悪口を見たときはもちろん、他の血液型の悪口を見たときも、尋常じゃないほどの不快感を覚える。

つまり、今回の記事で私が言いたいのは
血液型と性格が関係しているという情報は、あながち間違ってないのかもしれないが
だからと言って「◯型は悪」と決めつけるのは「血液型診断」ではなく、ただの偏見ではないだろうか。

嫌いな血液型の人たちを悪者と決めつける前に、まずはその血液型の人とたくさん接してみてほしいと私は思う。

血液型の善悪を決めつけるのは、そうしてからでも遅くはないハズだからだ。

by ごき