絶対に間違ってなんかない!
「一人ぼっちになるのはこわい。でも、私のしたことは絶対に間違ってなんかない!」
この言葉は「3月のライオン」という漫画に出てくる少女が発した台詞である。
「3月のライオン」はヤングアニマル連載の羽海野チカさんによる作品である。
その内容は、高校生にして将棋のプロ棋士である天才少年が、3人姉妹のいる家族と出会い、そのぬくもりにふれていく、とても心温まる作品だ。
ちなみに文頭の台詞を言ったのは、その3姉妹の次女である中学生の女の子「ひなちゃん」である。
その台詞が出てくるエピソードは、ひなちゃんがクラスでいじめを受けているという内容から始まる。
詳しいことは、ネタバレになってしまう恐れがあるのであまり書けないが、
ひなちゃんがいじめられている理由は、ひなちゃんの前にクラスでいじめられていた、幼馴染の「ちほちゃん」の味方をしたからである。
ちほちゃんは、クラスのリーダー的存在であるグループからいじめを受け、
他のクラスメイトはみんな、そのいじめを見て見ぬフリをしていた。
しかし、ひなちゃんだけは違った。
ひなちゃんは、クラスで1人になってしまったちほちゃんに対し、ずっと近くに寄り添ってあげていたのだ。
それでもちほちゃんは、いじめに耐えきれず、結局その学校から去ってしまうのだが、
それから次のいじめのターゲットが、ひなちゃんに変わってしまう。
いじめのターゲットになってしまったひなちゃんは、泣きながら家に帰ってきて、
家族に事情を全て話したあとこの台詞を叫んだ。
「一人ぼっちになるのはこわい。でも、私のしたことは絶対に間違ってなんかない!」
私はこの台詞を聞いて、ひなちゃんの心の強さにとても感動した。
なぜならこの台詞はいじめのある空間の中で、被害者であるちほちゃんの味方でいることを選択した彼女の強い意志が感じられるからだ。自分がいじめられる側になったとしてもその意思を貫き通すその姿勢は、私にはとてもかっこいいものに感じられた。
だから、今あなたがいじめられっ子の味方になってあげたり、それが理由でいじめられたりしているならば、
本記事で紹介したひなちゃんの台詞を思い出してほしい。
そして、いじめられている子の味方である自分は「絶対に間違ってなんかない!」と自信を持って言い切ってほしい。
その意思はとても強くかっこいいものだからだ!