優しさのための時間
前回私は、車や自転車が歩行者を威圧しながら走る「強者の交通ルール」が、
学校や職場で起こる「いじめ」に似ているという内容の記事を書いた。
そこで今回私は、なぜこの「強者の交通ルール」が成り立ってしまうのか、
自分なりに考察した結果と、そうならないための独自流の解決策を記していこう。
まず、自転車が歩道を猛スピードで走ったり、車が横断歩道を渡る歩行者を急かしてしまったりする理由は「急いでいるから」ではないかと私は思う。
なぜかというと、私も仕事に行く日、朝寝坊をすると頭の中は
「なんとかして仕事に間に合わねば!」
という思考しか働かなくなり、そのせいで周りを気にしている暇がなくなってしまうからだ。
つまり、上記のような状態で外に出てしまったら、他の歩行者に気を使うなんてとても困難であり、むしろ
「こんなに急いでるのになんで誰も道を開けてくれないんだ!」
と、自分の思い通りに動かない歩行者にイライラしてしまうのも当然だ。
そう、このイライラこそが「強者の交通ルール」が成り立ってしまう元凶なのだ!
なら、私たちはどうしたらこのイライラから解放されることができるのか…。
私はその解決策として「優しさのための時間」を作ることを提案したい。
具体的には下記の2つような対策を取ることで、時間や心に余裕を持つための作戦である。
・通勤時間や待ち合わせ時間に余裕を持てるように早めに家を出る。
・電車の遅れなど、不可抗力な理由で遅刻しそうなときは、行き先の相手に「遅れます」と連絡する。
この2点を実戦することで、車や自転車が急ぐ必要はほとんどなくなり、
歩行者に優しくできる時間、まさに「優しさのための時間」ができるのではないかと私は思う。
これは、先週の茶子くんさんの記事に書いてあった
「人はもしかしたら気持ちや体力、時間などに追われてさえいなければ、基本的には正義の味方になりたい生き物なのではないか」
という考えにもとてもよく似ている。
この記事を読んだ方には、
明日から少しでも、この「優しさのための時間」を作ることをオススメしたい。
この「優しさのための時間」を生活に取り入れることができれば、
車も自転車も歩行者も、スッキリとした心で目的地に迎えるのではないかと私は思う。
by ごき