【秘密結社】izimedarake

いじめに関する記事を書いています

いじめの連鎖 〜委員会にて〜

中学時代
私はクラス中にいじめられていて、教室が大嫌いだったため
少しでも教室から離れられる時間は嬉しくてたまらなかった。

それが委員会の時間である。

委員会は仲のいい子と共通の活動ができ
教室からも離れられるため
私はこの時間がたまらなく大好きだった。


しかし私は
自分が所属している委員会の長であるA君に嫌われていた。

彼はとくに「悪口」を言ってこなかったため、私自身もとくに気にかけてはいなかったのだが
ある日、この大好きな委員会を大嫌いになってしまう事件が起きた。


その日はいつも通りA君が司会進行を勤め
「先月の反省」をクラスごとに順番に聞いていた

他のクラスの子たちが次々に「先月の反省」を述べていき
A君もそれに納得したように聞いていた。

そして私のクラスの順番になったため
私は立ち上がり「先月の反省」を述べた

すると、A君がこんな言葉を返してきた



「はっ?」


表情も先ほどとは全く違い
まるで私の存在そのものをウザがってるような目で見てきた。

一見
私の声が小さくて聞こえなかっただけのように思えるが
どう考えてもそれはおかしかった。


なぜなら
私の席は後ろの方ではあったものの
私はを発表するときには大きな声で話すことを心がけていたし
A君は私と同じくらい後ろに座っていた子が小さな声で発言したときには全く聞き返していなかったからだ。


しかし、そんな抗議をする勇気もなかった私は
「さすがにこれなら聞こえているだろう…。」というくらい大きな声を張り上げてもう一度発表の内容を繰り返した。


しかし


「もっと大きい声で言って!」


今度は
A君の怒鳴り声が返ってきた…。

私は唖然として
次は喉が枯れそうなくらいの大声で叫んで繰り返した。


そんな私のザマに、A君も満足したようで
それ以上はなにも言ってこなかったのだが
悔しさと恥ずかしさでいっぱいになった私を次に待っていたのは、他のクラスの子たちのヒソヒソ声と笑い声だった。


こうして
私は、委員会が大嫌いになってしまった…。


なぜA君が私にあのような態度を取ってきたのかはいまも分からない。

ただ
「ごきはクラスの中で気持ち悪がられている。」
という情報が
他のクラスにも渡っていたからなのではないだろうかと私は推察している。

私は改めて
いじめの情報網の恐ろしさを痛感したのだった。

by ごき