【秘密結社】izimedarake

いじめに関する記事を書いています

SINE 〜禁断の刃物〜

「死ね」

この言葉が自然に口から出るようになったのはいつからだったろうか…。

小学校を卒業するまでには
「死ね」という言葉を使っている子が2〜3人くらいだけだった

それが中学に上がってからは周りのみんなが「死ね」という言葉を頻繁に使うようになり
気がついたら「死ね」という言葉が飛び交う環境は私の日常になっていた。


「死ね」

あなたはこの言葉の意味を理解しているだろうか?

このたった2文字の言葉が他人にどれだけ致命的なダメージを与えるか
あなたは考えたことがあるだろうか?


みんなは
ふざけ半分で「死ね」という言葉を浴びせるが
実際にそう言われた人はどんな気分になるか分かるだろうか?

言う側に悪気はなくても
言われた側は
「私って死んだほうがいいのかな…。」
と思い詰めることもある。

中には自殺まで考えてしまう人だっていないとは限らない。


もしも自分の発した「死ね」が原因で相手が自殺してしまったら
あなたは罪の意識を感じるだろうか?


学生時代
私のクラスメイトで
「『死ね』って言われて本当に死ぬ人ってありえないよね」
と言っていた人がいた

彼は
万が一、自分の発した「死ね」で誰かが自殺してしまったとしても
「俺は悪くない!」
と自分が罪悪感を感じないように暗示をかけているのではないかと私は解釈している
それに、そんなこと思うくらいなら
最初から「死ね」なんて言わなければいいのに…
とも思ってしまう。


「死ね」


私にとってこの言葉は
どんな凶器よりも恐ろしい刃物に感じられる。

言葉の使用者たちは
その刃物がどんな威力を持っているかも知らずに、平気で人に刃物を向ける。


もし
これを読んでるあなたが
この刃物を使用しているならば

すぐにその凶器を捨てて欲しい。

どんなに気に入らない人がいて、その人に何か嫌なことを言われたとしても
「死ね」という言葉だけは絶対に使ってはならない。

どんな人でも
その人の「生」を否定する権利は、私たちにはないのだから。

その刃物で誰かの命を傷つけてしまう前に
自ら刃物とさよならして欲しいと私は思う。

by ごき