趣味の採点

こんにちは。
ごきです。

私は中学時代
よく趣味でイラストを書いていました。

最初は漫画の好きなキャラクターを下手くそながらに極めようと描いていました
そして画力に少し自信がつくと
次第にマニアックな趣向の絵も描き始めました。

私はそういう系の絵は隠しながら描いていたのですが
ある日、私のミスでその絵が床に落ちてしまいました。
手持ちサイズの小さな紙切れに描いた絵です
もちろん周りの人に絵を見られないようにちゃんと折り畳んであります
私はその紙が落ちたことにすら気付きませんでしたが
クラスの人は私の懐から紙切れが落ちる瞬間をしっかり見ていたようです。

その人は紙切れを拾って
｢すいません、落ちましたよ。｣
と私に親切に教えてくれた……

なんて優しいことをしてくれる訳ではなく
拾った紙切れを、友達グループで集まって見ていました。

結果は承知の通り
絶望的に気持ち悪がられました…。
まぁ無理もないですが(苦笑)

それだけで終われば良かったのですが
小雨は雷雨まで呼んでしまうようです。

何度も掲載してしまうようですが
当時の私はクラス中からいじめられていた嫌われ者です。

そんな｢嫌われ者の秘められた趣味｣というのは
いじめっ子たちにとって最高の号外ニュースだったと思います。

私の絵を見た人たちは早速クラス中に広め始めました。

中学生といえば
少々マニアックなものにも興味を示すものだとお思いかもしれませんが

私のクラスの人たちは｢そういうのが好き｣という面は裏の趣味であり、
表向きでは純粋っ子を熱演する子たちばかりでした。

そういう子たちの中に、私という汚らわしい人間の汚らわしい趣味は
差別せざるを得ない対象でした。

ちなみに
その絵はどうなったかというと
私が絵を探していることに気付き、こっそり帰してくれました。

ご丁寧に
くしゃくしゃに丸めて…。

それから私も
絵を描くことを控え目にしたり
描いても落とすことのないように気をつけました。

しかし数ヶ月経ったある日
今度は私の机の中が漁られ、発掘した絵(普通のイラストです)にペンで落書きをされるといういたずらまでされました。

当時の私には
｢ここまでするか！？｣
と心の中で叫びながらも泣くしかできません。

確かに
当時のクラスメートにとっては
私の趣味は気持ち悪いものだったのかもしれません。

しかし
だからといって、人の趣味や生きがいを汚物扱いしてもいいのでしょうか…。

いじめっ子いじめられっ子関係なく
他人の趣味まで採点しないで欲しいです…。