【秘密結社】izimedarake

いじめに関する記事を書いています

CCの大冒険

高校時代、私は自転車で登下校をしていた。

その中でも私は、下校中の時間が好きで、自宅まで自転車で走る時間は
朝のような忙しなさもない上に、綺麗な夕日が見られたり、自転車を漕ぎながら気持ちいい風を感じたりすることができるので、私にとってはとてもお気に入りのひと時であった。

しかし、そのお気に入りのひと時が、ある人物たちの力により、一気に恐怖の時間へと変わってしまう。

その人物たちとは「チャリンコ チルドレン(Charinco Children)」略して「CC」である。
(「チャリンコ」の部分のスペルは私が勝手に考えたものだ。)

CCは、近くの中学校に通う男子生徒4〜5人くらいの集団で
彼らも私と同じく自転車に乗って登下校をしている。

私は下校中に、よくCCと遭遇することがあったので
私の下校時刻とCCの下校時刻はほとんど一緒だと思われる。

CCは道中で私に遭遇する度に、私に対して「ある攻撃」を行ってきた。

その攻撃とは、彼らは私とすれ違うタイミングになると、
必ず私に向かって、とても日本語とは思えないような謎の呪文を、遠くの山まで聞こえそうなくらいの大声で叫んでくることである。

私も最初やられたときはびっくりしたが、男子中学生ならあれくらいのおかしなテンションのときもあるかなと思い、さほど気にしていなかった
しかしそれらが私とすれ違う度に毎度のように行われることと、私以外のすれ違う人には全く行われないことを何度も見てきたことから
彼らが私だけをターゲットにして攻撃を行っていたことは明確だった。

このことに気づいてしまったとき、私にとってお気に入りだった下校時間が、恐怖の時間に変わってしまう。

なぜなら、それからの私の下校時間は、綺麗な夕日を見ることや、自転車を漕ぎながら気持ちのいい風を感じることよりも
「あそこの角を曲がるとCCがいるかもしれない…。」
「あの道はCCと会ったことがあるから、この道から帰ろう…。」
と、完全にCCから逃げ隠れすることしか考えられなくなってしまったからだ。

そして、私にとってなによりもショックだったのが
高校生でありながら、名前も知らない年下の中学生たちに、攻撃のターゲットにされるという現状であった。

これは、私とCCがお互い初めて姿を見てから道ですれ違うまでのわずか数秒の間で
CCが私のことを「年上の高校生」ではなく、全く尊敬するにも値しない「中学生以下の劣った人間」だと認識したのではないかと私は思ってしまったからだ。

それだけではなく、当時の私は、CCとすれ違う度に集団で攻撃されるという状況から
「彼らは私を攻撃するための情報や戦略を、仲間内で相談し、共有しているのではないか!?」
という妄想まで膨らんでしまい、夜も眠れないくらいに考えて込んでしまった時期もあった。

見ず知らずの人たちに攻撃のターゲットにされる…。

私がこの経験をして今回みんなに伝えたいことは
なんの面識もない間柄だったとしても、相手が弱い立場であると分かった時点で攻撃のターゲットにすることは「いじめ」に値する行為だということだ!

もちろんそこに年齢なんて関係ない。

加害者側にどんな深い理由があったとしても「攻撃のターゲット」にしている存在がいる時点で、いじめっ子としての素質が育ってしまっている証だと私は思う。

だから、もしこれを読んでいるあなたにとって、なにかしら「攻撃のターゲット」にしている者がいたら、
すぐにそのターゲットの照準を外してあげてほしい。

そして自分の中に芽生えているいじめっ子としての素質を捨てて、もっと自分の中にある思いやりの素質を育ててあげることを私はオススメしたい。

by ごき