【秘密結社】izimedarake

いじめに関する記事を書いています

改札事件

「早くしろよ!」

これは
私がちょうど1年前
大人の男性に言われてから
今もずっと引きずっている一言だ。


当時私は
学校の帰宅に電車を利用していた。

そのある日の帰宅中、
駅の改札口で、私が切符を通す向きを間違えてしまい
改札口が閉じてしまった。

その瞬間…



「チッ!」

私のすぐ後ろに並んでいた50代くらいの男性が
私に舌打ちをしてきた。


私は慌てて切符を
再び改札に通そうとしたら

恐怖で手が奮えてしまい
切符が折れ曲がったり、逸れたりして
うまく改札に入らなかった。

ただでさえ、改札口の通行を止めているのに
もたもたしている私に
ついに、私に舌打ちをしてきた方のイライラが溜まり…

「早くしろよ!」

と、私を小声で怒った。


私はようやく改札口を通り、
「彼に謝らないと」と思い
改札口を出たすぐ横で、彼が改札を通過するのを待っていた。

そして
彼が改札を通り
私の前を横切ろうとしたときに


「どうもすみませんでした!」


私は頭を下げて
彼に謝った。


しかし
彼は私に見向きもせず
謝罪の言葉も無視してそのまま通り過ぎてしまった。

私は
みんなの改札の通行を止めてしまった罪悪感と
彼に怒られた恐怖、
そして
「改札口の近くで思いっきり謝って無視される」という大変かっこ悪い自分の姿…

いろんな感情が私の心をえぐり
その日は泣きながらの帰宅となってしまった。



この出来事から
本日で1周年ということで

改めて
当時のことを考えると

やっぱり私は
惨めで格好悪い人間だなと思う。


しかし
これだけは言わせてほしい…。


もし
あなたの目の前で改札口を閉めて
通行の流れを止めている人がいたら

それは
あなたを目的地に遅刻させようと企んでやっているのではなくて、
単なる「事故」だ。

だから
あなたがどんなに急いでいても
「改札口を閉めてみんなの通行を止めてしまう」
という事故を許してあげてほしい。

私が言いたいことはこれだけだ。


by ごき